文献詳細
文献概要
麻酔医が往く・2
がん終末期医療と麻酔医
著者: 後明郁男1
所属機関: 1箕面市立病院麻酔科
ページ範囲:P.185 - P.185
文献購入ページに移動 麻酔科とがん終末期ケアの接点がどこにあるかと疑問に思う向きには,麻酔の本質を考えていただければ良い.
普通の人にとって,入院して全身麻酔で手術を受けるという経験は,驚天動地のものである.当然,不安は大きい.手術が上手くいくか,という不安の他,麻酔はちゃんと効くだろうか,手術の最中に麻酔が切れたらどうなるんだろう,そもそも麻酔から永遠に醒めないことだってあるかもしれないぞ,えーいもうまな板の上の鯉だ.いや待てよ,まな板の鯉は切り刻まれてそのまま死んでしまうんだ,それはたまらん.
普通の人にとって,入院して全身麻酔で手術を受けるという経験は,驚天動地のものである.当然,不安は大きい.手術が上手くいくか,という不安の他,麻酔はちゃんと効くだろうか,手術の最中に麻酔が切れたらどうなるんだろう,そもそも麻酔から永遠に醒めないことだってあるかもしれないぞ,えーいもうまな板の上の鯉だ.いや待てよ,まな板の鯉は切り刻まれてそのまま死んでしまうんだ,それはたまらん.
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