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文献詳細

雑誌文献

病院52巻5号

1993年05月発行

文献概要

看護業務改善事例集

看護1号紙の活用による業務改善

著者: 田岡キヌ子1 金森葉子1 岩田和子1 野坂忍1 野口弘2

所属機関: 1大阪府立羽曳野病院 2大阪府立羽曳野病院情報企画室

ページ範囲:P.459 - P.461

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 大阪府立羽曳野病院は,呼吸器・アレルギー疾患の基幹病院である.対象が慢性疾患で多くの患者が入退院を繰り返す.そこで,看護部では記録の省力化と患者サービスの向上を目指して,1988年4月に看護1号紙(患者背景表.以後は1号紙)のシステム化に取り組み,1989年3月には稼働させた.1号紙は,前回入院時の情報を保存するので,変化のない項目は入力の必要がなく省力化された.しかし,再入院時に情報が利用できる程度の便利さだけでは,システムとして一応の安定は得られても,内容に深まりは得られない.
 そこで,1号紙の情報が患者の個人情報としての域にとどまるだけでなく,蓄積された情報を活用するシステム,管理日誌や看護度とのリンクによる情報の活性化などに取り組んでいる.その結果,義務的な情報入力の姿勢が改善され,情報に対する興味が引き出され,情報の精度も向上の傾向が窺えるようになった.また,開発の目的である省力化による業務改善は十分に達成された.自分たちが入力した情報が,ワークシートなどスタイルを変えて使用できることに感動している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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