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特集 病院のダウンサイジング
病院のダウンサイジングの事例—病院の質的変化と病床減少/財団法人磐城済生会における病床のダウンサイジング/「らしさ」を出すためのダウンサイジング/東京銀座の救急中小病院/結核病棟を減床/私がダウンサイズしなかった理由
著者: 猪口雄二1
所属機関: 1医療法人財団寿康会病院
ページ範囲:P.598 - P.606
文献購入ページに移動病院のダウンサイジングの事例として当院の経験をここに述べたい.
寿康会病院は昭和36年亡父が初代理事長となり,医療法人財団として東京都江東区に設立された.当時は近隣に病院がなく,大変患者数が多かったそうである.しかし数年後にはいくつかの病院が誕生し,この地ではバス停1つに1カ所というほど病院が立ち並んでいる.現在江東区の人口は39万人であり,高齢者比率は10%台,人口の5割が高層住宅に住んでいるという,いわゆる東京の下町ベッドタウンである.
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