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特集 病院の医療費体系をどうする
ホスピタルフィーとドクターフィーの分離—診療報酬体系論の基本論点
著者: 広井良典1
所属機関: 1環境庁大気保全局交通公害対策室
ページ範囲:P.762 - P.766
文献購入ページに移動はじめに
現在わが国において,中長期的な視点を踏まえた診療報酬のあり方をめぐる議論が様々な観点から活発に行われているが,そうした議論において繰り返し登場する主要な論点のひとつに「ホスピタルフィーとドクターフィーの分離」をめぐる議論がある.この論点は,本論でみるように「病院」という組織それ自体の性格や機能,さらには医師の雇用形態とも密接に結びつくものであると同時に,“そもそも診療報酬とは一体何を「評価」するものであるのか”という,診療報酬の根幹につながる意味合いをもつものである.本稿では,まずこの点に関する欧米諸国の状況がどのようなものとなっているのかをその背後にある考え方を含めて整理し,その上で「医業費用の構成要素」と診療報酬との関係を整理しながら診療報酬体系の今後のあり方について若干の考察を行うこととしたい.
現在わが国において,中長期的な視点を踏まえた診療報酬のあり方をめぐる議論が様々な観点から活発に行われているが,そうした議論において繰り返し登場する主要な論点のひとつに「ホスピタルフィーとドクターフィーの分離」をめぐる議論がある.この論点は,本論でみるように「病院」という組織それ自体の性格や機能,さらには医師の雇用形態とも密接に結びつくものであると同時に,“そもそも診療報酬とは一体何を「評価」するものであるのか”という,診療報酬の根幹につながる意味合いをもつものである.本稿では,まずこの点に関する欧米諸国の状況がどのようなものとなっているのかをその背後にある考え方を含めて整理し,その上で「医業費用の構成要素」と診療報酬との関係を整理しながら診療報酬体系の今後のあり方について若干の考察を行うこととしたい.
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