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特集 病院の医療費体系をどうする
病院における特定医療費
著者: 幸田正孝1
所属機関: 1年金福祉事業団
ページ範囲:P.784 - P.788
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健康保険における差額徴収問題は,戦前に遡ることができる.すでに,昭和13年,「入院患者が上級室を使用を希望するときは,その入院料より健康保険の入院料を控除した額は当該被保険者の負担」としてよいとする行政方針が示されていた.
しかし,この問題が本格的に論議され,とりあげられたのは,戦後であり,とくに昭和20年代終わりごろから30年代前半にかけて,健康保険が国民の間に普及し定着していく過程の中でであった.
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