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文献概要
国際化と病院 私たちの病院での取り組み
開設以来国際医療協力を推進—愛知国際病院の活動
著者: 川原啓美1
所属機関: 1愛知国際病院
ページ範囲:P.92 - P.94
文献購入ページに移動当病院は隣接の財団法人・アジア保健研修所(AHI)とともに,1981年(昭和56年)3月開設された.当初は個人病院であり,1987年(昭和62年)3月,医療法人財団立となり,今日に至っている.一般病床62,内科,外科,小児科,整形外科,理学診療科の診療に携わる小病院である(写真1).
開設の目的の一つは国際医療協力であった.前述のAHIはアジア諸国の中堅医療保健ワーカーを招き,短期研修を行うために設立された.これは,筆者をはじめ,アジア諸国で保健・開発に関わっていた数名の者が,途上国でより永続的な医療協力を行うには,その国の保健ワーカー,その中でも地域保健・開発に携わる中堅指導者たちを強化しなければならない,という見地から開始した研修事業である.当愛知国際病院は地域医療の一翼を担うとともに,このAHIの関連病院として,国際協力に大きなウエイトを置く施設として始められたのである.
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