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文献概要
事務長の業務を考える・12
「バランス」をとること
著者: 大江唯之1
所属機関: 1特定医療法人黎明会北出胃腸病院
ページ範囲:P.1168 - P.1168
文献購入ページに移動 古い言葉で申し訳ないのですが「院長と事務長とは車の両輪である」とか「院長は船長で事務長は機関長だ」と言われてきましたが,要は診療面は院長で,経営管理面は事務長が担当するということです.私はこの世の中に存在するものすべては,数値(数字と表現する方が良いのか?)とプラス・マイナス(陰陽,増減)よりなっていると考えております.これはあながち企業経営の世界だけの問題ではありません.それなのに医療の世界では,何か数字の追求でもすると汚いとか,はしたないとかを通り越して,一種のアレルギーがあるようです.しかし現在はこの風潮は医療職の「エゴ」として片付けられ通用しなくなったようです.「財務を制する者は企業を制す」という格言がありますが,医療機関といえどもそれに近づいて来たようです.
私は数字程有益で大切で正直なものはないと思っています.何故ならば我々が住む世界の森羅万象すべての状態が一口で言い表せるからです.そこで事務長と数字の関係ですがとにかく「常識的な数字」を記憶することです.数字には「理論を積み上げた根拠」や「プロセス」があります.数字は「生き物」です.「リズム」もあります.「季節変動」もあります.こういうことを理解して病院の内外を問わず仕事をしておりますと「何故?」という疑問に必ずぶち当たる筈です.「常識的」でない,「バランス」が取れていないと直感的に読みとるのです.
私は数字程有益で大切で正直なものはないと思っています.何故ならば我々が住む世界の森羅万象すべての状態が一口で言い表せるからです.そこで事務長と数字の関係ですがとにかく「常識的な数字」を記憶することです.数字には「理論を積み上げた根拠」や「プロセス」があります.数字は「生き物」です.「リズム」もあります.「季節変動」もあります.こういうことを理解して病院の内外を問わず仕事をしておりますと「何故?」という疑問に必ずぶち当たる筈です.「常識的」でない,「バランス」が取れていないと直感的に読みとるのです.
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