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文献概要
特集 病院栄養業務の質の向上を目指して
わが国における病院栄養業務の問題点と将来
著者: 中村丁次1
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院栄養部
ページ範囲:P.121 - P.125
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今,わが国の病院栄養業務は大きな転換期にある.おそらく,この変化は,近年にはない大きなものになることが予測される.
1つは,医療に導入されたサービスの概念から来る変化である.病院は,衛生管理が徹底され治療効果のみを追求した消毒液臭い空間から,暖かいアメニティの考慮された生活の場としての空間への変化を求められている.当然,食事にもこのような配慮が要求され,治療のための食事という御旗だけでは機能しなくなってきている.
今,わが国の病院栄養業務は大きな転換期にある.おそらく,この変化は,近年にはない大きなものになることが予測される.
1つは,医療に導入されたサービスの概念から来る変化である.病院は,衛生管理が徹底され治療効果のみを追求した消毒液臭い空間から,暖かいアメニティの考慮された生活の場としての空間への変化を求められている.当然,食事にもこのような配慮が要求され,治療のための食事という御旗だけでは機能しなくなってきている.
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