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文献詳細

雑誌文献

病院53巻2号

1994年02月発行

文献概要

特集 病院栄養業務の質の向上を目指して

在宅医療チームの一員としての栄養士の役割—医師の立場から

著者: 髙添正和1 井上昇1

所属機関: 1社会保険中央総合病院内科

ページ範囲:P.149 - P.152

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はじめに
 医療における技術革新(イノベーション)は目ざましく,1993年には遺伝子治療がはじまり,DNA (デオキシリボ核酸)が薬剤とし臨床応用される日も近いと言われている.医療のハードな面でのqualityは飛躍的に向上しつつある.一方で,一般の人々は各個人の生活領域に意味と満足感を与える積極的な在り方,言い換えればqualityに強い関心を向けるようになり,「より人間らしい医療」が希求されるようになってきた.とりわけ慢性疾患の患者では,原疾患や医療内容について,患者自身がどういう主観的感情を抱いているかを,治療方法を計画実施し,評価する際に,考慮しなければならず,そのことが重要な要素になりつつある.従って患者のQuality of Life (QOL)を充分配慮した医療の実践が期待されており,その方策として在宅医療が注目されてきている.
 本稿では在宅経腸栄法の実践を通して,在宅医療における栄養士の役割について述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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