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人
第20回日本診療録管理学会会長 国立呉病院名誉院長 大村一郎氏
著者: 野崎公敏1 八木保
所属機関: 1国立呉病院
ページ範囲:P.416 - P.416
文献購入ページに移動 大村先生の御専門は神経内科学である.昭和38年に大阪大学第二内科を経て国立呉病院に赴任され,当時原因不明であったスモンと遭遇された.患者のカルテをみてみると,どの患者にもキノホルムが投与されていることに医師としての重い責任を痛感され,以後一貫してスモン患者の方達を支援されることとなる.
キノホルムが投与されたことを証明するためにはカルテが整備保存されている必要があった.このようなこともあって,先生は診療記録の保存の重要性に早くから着目された.国立呉病院が患者一人一番号一カルテ方式を取り入れたのは昭和44年で,これは全国的にも最も早い部類に属する.同じシステムで保管されているX線写真とともに病院の貴重な財産となっていて,臨床研究に活用されているのはいうまでもない.
キノホルムが投与されたことを証明するためにはカルテが整備保存されている必要があった.このようなこともあって,先生は診療記録の保存の重要性に早くから着目された.国立呉病院が患者一人一番号一カルテ方式を取り入れたのは昭和44年で,これは全国的にも最も早い部類に属する.同じシステムで保管されているX線写真とともに病院の貴重な財産となっていて,臨床研究に活用されているのはいうまでもない.
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