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主張
介護と病院
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ページ範囲:P.799 - P.799
文献購入ページに移動介護という負担が発生した時,通常まず家族によって支えられるが,場合によってはかなりの部分が病院によって対応されてきた.これは特例老人病院に限らず,一般の病院においても社会的な要因で入院を継続する事例は少なくなかったことは今さら言うまでもない.これは患者も家族も病院に入院するという形を希望し,病院も保険診療の枠の中で比較的容易に受け入れが可能であったことによる.一般的には医学的管理のある介護はむしろ望ましいと言わなければならないが,医療の論理で介護に対応する矛盾や在院日数の長期化などにより,病院医療はその機能や経営基盤などに大きな影響を受けたことは紛れもない事実である.
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