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雑誌目次

雑誌文献

病院54巻1号

1995年01月発行

雑誌目次

特集 「21世紀福祉ビジョン」と病院

[対談]21世紀における社会保障と医療

著者: 宮澤健一 ,   坂上正道

ページ範囲:P.18 - P.24

21世紀の社会保障に対する基本的考え方
「高負担・高福祉」か「低負担・低福祉」かという議論
 宮澤 これからの社会保障全般の方向をどう見るかということで,よく言われるのは,「高負担・高福祉」か,あるいは「低負担・低福祉」か,その中間か,ということです.今度高齢社会福祉ビジョン懇談会が発表した「21世紀福祉ビジョン—少子・高齢社会に向けて」(以下,「ビジョン」と略す)でも,3つのタイプに分けて方向を示しています.しかし,この3タイプは,それだけを議論すると,重要な観点が抜けてしまいます.たとえば給付と負担のシステムがそれぞれどうなっているかとか,あるいは個人の側の選択可能性の途がどう開かれているのか,さらには,必要な情報がきちっと用意されているのか,そうした中身とつなげて議論しないと,3つのどれを選ぶかと言われても戸惑うのではないかと思います.
 たとえば負担(税金と保険料)の問題では高齢者と若者との問で負担がどう違うのかとか,給付はどういうルートを通って流れているのかがわからないと,国民としては「高福祉・高負担」なんてとんでもない,「中福祉・中負担」でもとてもとても,ということにもなりかねません.スウェーデン型とか,アメリカ型と言うだけでは無意味です.

新たな高齢者介護システムの構築を目指して

著者: 池田宏司

ページ範囲:P.26 - P.29

はじめに
 去る12月13日,厚生省高齢者介護対策本部に設置された「高齢者介護・自立支援システム研究会」が新介護システムに関する報告書「新たな高齢者介護システムの構築を目指して」をまとめ,同本部に報告・了承された.
 平均寿命の伸長や,高齢者,特に後期高齢者の増加等に伴い,高齢者の介護ニーズは増大しつつある一方,家族の多様化・小規模化,社会構造の産業化の進展等により,これまで家族や地域で担われてきた私的介護機能が低下してきており,介護サービスに対する需要は今後一層顕在化してくることが予想されるなど,高齢者介護をめぐる状況は厳しさの一途をたどっている.

社会保障の重点の変化と効率化

著者: 大谷強

ページ範囲:P.30 - P.33

社会保障全体の見直し
 1994年3月に厚生省の高齢社会福祉ビジョン懇談会から発表された「21世紀福祉ビジョン」や9月に出された社会保障制度審議会の社会保障将来像委員会の「第2次報告」は,第2次大戦後に作られた日本の社会保障政策を社会生活の変化に応じて大きく見直す提案である.特徴的な現象として「少子化・高齢社会」が取り上げられているが,それをきっかけに表面化した住民のさまざまな生活上の不安に応えていくことは社会の責任であると,改めて社会保障の役割を明言している.
 これまでは公的扶助と年金・医療の社会保険を軸にした狭い意味の社会保障制度が考えられてきた.しかし,子どもの出生率を引き上げ,女性の社会進出を保障するためにも,子育てが政策の大きな課題になり,保育政策や育児休業制度の充実が求められてきた.また高齢化の進展に伴い介護を必要とする人の数が急速に増えるとともに,在宅のまま地域で暮らし続けたいという希望に応えるために,社会サービスとして介護サービスを24時間365日にわたって提供する必要に迫られている.しかも,障害者や高齢者,子どもたちが,介護や育児サービスを利用して地域で暮らしていくためには,なによりも安心して快適に住める住居の確保や自由に活動できるバリアフリーの町づくりが基礎に据えられなくてはならない.こうして社会保障政策はその範囲を大きく広げることになる.

医療と介護のはざま—「21世紀福祉ビジョン」を読んで

著者: 三宅貴夫

ページ範囲:P.34 - P.37

はじめに
 厚生大臣の私的諮問機関である懇談会が昨年3月に示した「21世紀福祉ビジョン」には,これからのわが国の社会保障全般にわたる包括的なあり方が提言されている.
 私に与えられたテーマ「医療と介護のはざま」について論ずる前に,この「ビジョン」全体についての印象を少し述べておきたい.

[座談会]21世紀の少子・高齢社会へ向けて病院の歩む道

著者: 紀伊國献三 ,   岩﨑榮 ,   河北博文 ,   井手義雄 ,   竹内實 ,   大道久

ページ範囲:P.38 - P.45

 大道 本日は,「21世紀の少子・高齢社会へ向けて病院の歩む道」と題しまして,論議をしてみたいと思います.
 平成6年3月に,高齢社会福祉ビジョン懇談会から出されました「21世紀福祉ビジョン—少子・高齢社会に向けて」(以下「ビジョン」と略)という報告書の内容を受けた座談会です.

[特集資料]21世紀福祉ビジョン—少子・高齡社会に向けて(抄)

著者: 高齢社会福祉ビジョン懇談会

ページ範囲:P.46 - P.50

はじめに
 我が国は今日,大きな転換期を迎えている.国際的には,冷戦構造の終焉後,新しい国際秩序が模索されている段階にあり,国内的には,バブル崩壊後の経済社会の停滞の中で,戦後の経済社会全体の構造改革が迫られている.

グラフ

小児専門医療のセンター施設として期待される—長野県立こども病院

ページ範囲:P.9 - P.14

新病院の誕生と小児医療
 長野県下に初めて小児医療の中枢医療機関として県立こども病院ができたのが,平成5年5月である.県立こども病院としては全国で9番目である.当院は一般病院では対応が困難な小児の疾病を中心に第三次医療を提供する.
 少子化時代に入って,小児医療の不採算が目立っている.小児科の廃止や小児病棟の縮小が出始めているのも事実である.患者の減少だけではなく,診療報酬点数でも小児医療の特殊性から成人と比較した場合,その「不利」が指摘されている.例えば小児看護である.わが国の小児病院の看護婦配置は,特に濃厚な看護婦配置を必要とする新生児特定集中治療室を除いても,乳児から学童の病棟では患者:病棟看護婦は1:1であるという.新看護婦・看護補助体系では2:1までしか認められていない.

きびしい日本の医療環境の課題に挑む 国立医療・病院管理研究所所長に就任された 松田朗氏

著者: 平良専純 ,   八木保

ページ範囲:P.16 - P.16

 松田先生は昭和39年岐阜県立医科大学卒業後,公衆衛生を志し厚生行政の第一線機関である保健所にお勤めになりました.昭和46年厚生省に入られてからは省内の主要部局はもちろん,外務省,科学技術庁,静岡県,環境庁(大気保全局長)にも出向され,実に幅広い行政経験を積まれております.これまでの先生の御業績等のほんの一端を述べさせていたださますと,「市町村保健センター構想」の具体化,「アクティブ80ヘルスプラン」の策定・推進,「国立長寿医療研究センター」創設等々があります.特に私の印象に残っておりますのは,科学技術庁時代に「組換DNAの実験指針」の策定,「P4実験施設」の創設に尽力され,我が国における遺伝子組換研究を世界のトップレベルまで導く基礎をつくりあげた行政手腕であります.
 また,昭和50年前後,厚生省の医系行政官不足は深刻を極めており,当時医系技官の人事担当補佐の任にあった先生は,医師確保に東奔西走され,その御苦労が今日の医系技官の充実につながっています.役人の人事異動は当たり前ですが,与えられたポストで全力投球を続けてこられた姿勢に私のみならず多くの後輩達が暗黙の教示を受けているはずてす.

主張

新たな看護体系の意味するもの

著者:

ページ範囲:P.17 - P.17

 今後の医療保険のあり方が見直され,入院時の食事の一部患者負担の実施とともに,付き添い看護・介護の解消が計られることとなった.それに伴って,看護婦・准看護婦の評価と看護補助者の評価を分離した新たな看護体系が導入され,従来の基準看護体制は当面は継続するものの,将来的には廃止の方向が打ち出されている.
 新看護・看護補助体系は,入院患者に対する看護職員数,看護職員全体に占める看護婦の割合,および入院患者に対する看護補助者数により設定されており,看護補助者の厚い看護体制を認めて評価しているところに大きな特徴がある.そして,いわゆる正准比率の区分点を70%,40%としてそれぞれ加算をしているが,その下限を20%として従来よりは准看護婦の多い体制も算定の対象としている.

研究と報告

当院における医薬分業への取り組み

著者: 佐藤太一郎 ,   中江良之 ,   磯村高安 ,   吉田力三 ,   杉浦孝 ,   廣瀬武 ,   小林正則 ,   石川好文

ページ範囲:P.51 - P.55

はじめに
 医薬分業が叫ばれてからすでに何年が経過したことであろうか.最近になってやっと機が熟してきたようである.平成2年に厚生省は全国の病院の医薬分業に対する実態調査を行った.我々は当院として医薬分業をするにはどんな手法を採ることが最適であろうかを模索し,実施したので報告する.
 医薬分業が喧伝されており,その利点,欠点も色々な立場から報告されてきた.しかし,今から医薬分業を始めようとしたり,または始めたばかりの医療機関からの報告は少ない.我々は実施に当たり,6か月の準備の上,少数例から順次拡大をはかる手法(漸進的医薬分業)をとった.その間,試行錯誤を重ねつつ,色々な点を検討したり,解決せねばならない問題は次のように広い範囲に及ぶことがわかった.すなわち,①患者さんに納得してもらう方法,②受け皿(当面の保険調剤薬局),③地域薬剤師会との連携(面分業に向けて),④院内職員の意思統一(医師,看護婦,薬剤師,医事職員),⑤医療保険の複雑さの克服,⑥薬価差益の検討,などについて検討した.また,一方では当院だけの問題として,⑦外来患者数の増加によって待合いロービーが相対的に狭小になった.⑧投薬剤数の増加により病院薬剤師の相対的不足が迫ってきた,⑨患者サービス向上のため病棟服薬業務を始めたいが人員に余裕がないこと,などであった.

特別寄稿

精神医療の回顧と展望—自治体病院の立場から

著者: 道下忠蔵

ページ範囲:P.56 - P.61

戦後の精神医療の流れを追って
①戦後精神科医療の主なエポック
 戦後の精神医療を振り返って,まず,私の頭に浮かぶのは次のようなことです.
 井上正吾先生をはじめ軍医として戦地へ行かれた諸先輩が帰ってこられ,それぞれの病院で取り組まれた第1が,民主化と開放医療でした.その代表的なものが,国立肥前療養所の開放医療でしょう.次が精神科医療における向精神薬の導入です.第3が昭和31〜32年の厚生省の社会局による第2種病院問題でした.これは精神科医挙げての反対で実現しませんでした.しかし,これを長い時間軸でみますと,いかがなものかといった感じもありますが,これも話をすると際限ありませんので,指摘するにとどめます.

連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第3回

日本医科大学付属千葉北総病院

著者: 伊藤誠

ページ範囲:P.62 - P.68

はじめに
 日本医科大学は,その前身である済生学舎の創立(1876年)から数えて120年,医科大学として発足(1926年)してからもすでに70年の輝かしい歴史をもっている.ここで,さらに大きな発展を目指して,千葉県印旛村に600床の高機能病院が建設された.
 この病院は,千葉県や住宅都市整備公団などが中心になって開発を進めつつある千葉ニュータウン(計画人口17万人6千人)の中核医療施設であるとともに,大学としては充実した教育・研究の場を新たに開拓しようとするものである.

MSWの相談窓口から

悲しみからのステップアップ

著者: 片岡千都子

ページ範囲:P.69 - P.69

 どういうわけか,病人の世話をするのは女性が多い.
 「どういうわけかって,当たり前だろう.介護は女性の仕事だもの」.それともせいぜい,「女性は優しいから,病人の世話に向いているんだよ」と,聞こえてきそうである.

厚生行政展望 コーヒーブレーク 拡大座談会'95

実現するか“介護保険”制度

著者: 厚生行政研究会

ページ範囲:P.70 - P.75

 松田 今月の特集は「21世紀福祉ビジョンと病院」ということですが,「21世紀福祉ビジョン」のなかで特徴的なものは“介護”というキイワードかと思います.そんななかで昨年も介護保険という構想が打ち出されたりしておりますので,今回は介護保険構想をめぐって話し合いたいと思います.
 介護保険という,数年前には聞きなれなかった言葉ですが諸外国に例はあるんでしょうか.

医療技術革新の展望とこれからの医療政策—ヒト遺伝子研究の意味するもの

ヒトゲノム・プロジェクトとは何か

著者: 広井良典

ページ範囲:P.76 - P.80

はじめに
 今年になってアメリカ・ネブラスカ州の最高裁が判決を下した医療訴訟は,近年における遺伝子レベルの医療技術の急速な変化が,私たちが通常抱いている「疾病」や「障害」あるいは「治療」や「予防」という概念をいかに根底から揺さぶっているのかを示すものであった.
 事件は次のようなものだった.1990年,同州に住むある女性が,担当の婦人科医のすすめに従い,遺伝子性のがんについての専門家である別の医師に相談をした.背景として,彼女の母と叔母はいずれも卵巣がんで死亡しており,それぞれがんの診断を受けたのは47歳と48歳の時だった.この家族歴からすれば,彼女が卵巣がんないし胸部がんを持つに至る確率は50%となる.そのような家族歴がない場合には,卵巣がんの発病リスクは1.5%程度だ.相談を受けた専門医は,彼女について「遺伝的に卵巣がん発病の傾向が強い」と診断し,子宮および卵巣の摘出手術がこの場合のような遺伝性のがんのケースには予防的措置として有効と判断のうえ,手術をすすめる.

病院管理相談コーナー・4

病院経営の体質改善

著者: 白髪昌世

ページ範囲:P.81 - P.83

 Q 当病院は,開設目的に揚げた理念にしたがつて地域における医療を担つてきたが,ここのところ経営は赤字の状況が続いている.
 そこで,当病院としてはなんとか,この赤字経営の体質を改善できないかと考えている.経営改善のための項目あるいは方法にどのようなものがあろうか.

訪問看護ステーション 実践レポート—北から南から

東京で開設第1号—北千住訪問看護ステーション

著者: 宮崎和加子

ページ範囲:P.84 - P.87

はじめに
 高齢化社会の中で「在宅ケア」は大きなテーマである.その中で「訪問看護ステーション」は住民にとってどういう役割を果たすべきで,そしてそれができるのだろうか.この大きなテーマに現場から挑戦しようと私たちのグループは取り組んできた.
 “1号店”である北千住訪問看護ステーションを平成4年6月に開設したのをスタートに,現在“4号店”まで開設した(表1).その活動の中で24時間在宅ケア(巡回型夜間早朝のケア)の必要性を痛感し,それも平成6年11月から開始した.

病院管理フォーラム

[放射線設備・機器管理Q&A]エックス線装置の許認可手続き

著者: 諸澄邦彦

ページ範囲:P.88 - P.90

はじめに
 本年は,レントゲン博士がX線を発見した1895年11月8日からちょうど100年を迎える.人体を写真や画像でとらえる診断方法は,X線写真だけでなく,X線コンピュータ断層(CT),磁気共鳴映像(MRI),超音波検査(US)など,多様化している.
 しかしながら,これらの医療用画像機器の中で放射線装置の設置とその運用については,病院の建築や装置の更新に際して,多くの病院関係者の頭を悩ませている.その最大の理由は,放射線装置とその管理が「医療法」と「放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律(以下,障防法と略す)」の二重管理や,「電離放射線障害防止規則以下,電離則と略す)」等による放射線管理を含めた多重規制と言われることにある.

[病院図書室]病院図書室は利用者にどんなサービスを提供できるか

著者: 野原千鶴

ページ範囲:P.91 - P.93

 あなたの病院に図書室はありますか.担当者がいて,欲しい情報を提供してくれていますか.製薬会社が文献情報サービスを自粛して以来,お困りではありませんか.今年1年このコーナーで病院図書室があればどんなに便利か,図書室の業務と,医学情報界の状況,トピツクスを紹介していきます.

[外国人医療費の未収金]「外国籍患者検討委員会」を設置して対応

著者: 久保田正美

ページ範囲:P.94 - P.95

はじめに
 わが国の国際化の進展に伴い,外国人の数は年々急増している.多様な環境変化の中,医療機関においても様々な問題が発生している.歓楽街や土建業等で不法に滞在就労している外国人が,疾病や外傷等で病院を受診せざるを得ない時に生じる「言葉の問題」「生活習慣の違い」「医療費支払いの問題」等である.今回のテーマにもなっている,外国人の医療費未払い,また外国人患者へのサービスについて,当院が取り組んできた“外国籍患者対策検討委員会”活動を基に報告する.

病院の少子化対策

少子化と小児医療

著者: 廣澤元彦

ページ範囲:P.96 - P.98

少子化の現状
①出生数の減少
 わが国の出生数は,第二次ベビーブームの1973年(昭和48年)の209万人以後減少を続け,1993年(平成5年)には119万人(1973年の57%)にまで減少した.また1人の女性が一生の間に産む子どもの数を示す合計特殊出生率も,1973年の2.14から1993年の1.46へと減少した.したがって,少なくとも21世紀前半までは出生数の増加は望めないと予測されている.このような傾向は北九州市においても同様で,1973年の19,845人の出生が1993年には9,250人(1973年の46.6%)に減少した.
 また年齢階級別子ども人口の推移をみると,1975年までは0歳から4歳の層が最も多かったのが,1980年代になると最も少ない層となった.そして0歳から14歳までの子どもの総人口についてみると,1993年には1980年の76.3%に減少している.そして年齢階級別には5歳から9歳の層が69.8%と減少が最も著明である(表1).

データ・ファイル

医療法人制度検討委員会報告書の概要

著者: 厚生省健康政策局指導課

ページ範囲:P.99 - P.102

1.はじめに
 民間医療機関の最も重要な開設主体である医療法人について,制度の在り方について全般的な検討を行った.
 当面する課題は中・長期的な課題を含め,広範囲な検討を試みたものであるが,医療提供体制の全体像の中に位置づけて医療審議会等において審議することが必要なものも含まれており,こうした観点からのさらなる検討を期待したい.

医学ごよみ

1月—January 睦月

著者: 木村專太郎

ページ範囲:P.103 - P.103

 本シリーズを開始してまる1年が経過した.読者の方々のご感想はいかがでしょうか.
 さて,今年は高名だが,あまり知られていない人のことも紹介していきたい.

基本情報

病院

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1383

印刷版ISSN 0385-2377

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