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特集 新しい入院療養環境 事例紹介—新しい療養環境 3)療養型病床群
高い医療密度とゆったり感—療養型病床た創るにあたって
著者: 猿原孝行1
所属機関: 1湖東病院
ページ範囲:P.948 - P.950
文献購入ページに移動特別養護老人ホーム(以下,特養と略.),老人保健施設(以下,老健と略.)の整備が着々と進むなかで1948年に制度化された.いわゆる“病院法”に依る4.3m2の居住空間しかもたないた特例許可老人病院や病棟は,どんなに医師数や看護婦数が特養や老健より多く,医療密度も濃いと声高に叫んでも,そのアメニティの劣勢には救い難いものがある.
そんな折,1994年4月に“療養型病床群”という考えが明示された.この考えはそんなアメニティの劣勢を挽回する唯一のチャンスをわれわれに与えてくれたものと思う.しかし,それでも特養10m2,老健8m2と比較して療養型の患者さんの居住空間は6.4m2とまだまだ見劣りがするのも事実だ.そこで工夫をして私どものプラス医療というキャッチフレーズを前面に出し特養,老健との違いを打ち出した療養型病床Ⅱ群を305床の特例許可病床のうち119床に創ってみた.
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