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文献詳細

雑誌文献

病院54巻10号

1995年10月発行

文献概要

医療技術革新の展望とこれからの医療政策—ヒト遺伝子研究の意味するもの

遺伝子技術をめぐる生命倫理と疾病—障害概念の変容

著者: 広井良典1

所属機関: 1社会保険大学校

ページ範囲:P.974 - P.978

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政策としての生命倫理(承前)
 前回,遺伝子技術をめぐる生命倫理問題に関して,ヒトゲノム・プロジェクトにおけるELSI (ethical,legal and social issues)プログラムの状況や,アメリカの連邦議会等の各種報告書において指摘されている遺伝子技術の生命倫理をめぐる論点について概観した.これらを踏まえて筆者なりに改めて整理すると,ヒトゲノム・プロジェクトに象徴されるような遺伝子技術をめぐる生命倫理問題は,おおむね次のようにまとめられるように思われる.
 (A)遺伝子診断(ないし検査)をめぐる問題(出生前診断や,ハンチントン舞踊病やCF〔嚢胞性繊維症〕などの遺伝病をはじめとする各種疾病の遺伝子レベルでの診断をめぐる問題.すなわち実施の在り方,本人等への告知,カウンセリングなどのサポート体制等)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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