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対談シリーズ 介護問題をめぐって・2
介護問題と病院の対応
著者: 伊藤雅治1 山口昇2
所属機関: 1厚生省大臣官房 2公立みつぎ総合病院
ページ範囲:P.1049 - P.1056
文献購入ページに移動山口 現在の病院医療は,私が医師免許を手にしたころと比較するとずいぶん進んでいます.例えば脳外科の手術一つみても,現在はマイクロ・サージャリーがごく当たり前ですし,診断でもCTスキャンはもちろん,MRIやMRAなどのいろいろな技術が進み,的確な診断が可能になりました.もちろん治療面でも救命率も非常に高くなっています.
昔でしたら命を助けられず,後遺障害を残して療養するケースは非常に少なかつたわけです.ところが現在では,生命は助けられたけれど,後遺障害を残して療養生活を余儀なくされるというケースが増えているのではないでしょうか.つまり,いわゆるケアが必要なケースが非常に増えているということだと思います.
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