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文献詳細

雑誌文献

病院54巻11号

1995年11月発行

文献概要

ナースステーション考・2

従来のナースステーション計画とその問題点

著者: 筧淳夫1

所属機関: 1国立医療・病院管理研究所施設計画研究部

ページ範囲:P.1087 - P.1089

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1.「ナースステーション再考」とは
 多くの建築家は,ある建物の設計を依頼されたときに,まず類似した事例に頼ることが多い.「類似した事例に頼る」とは,その建築家のそれまでの経験に基づいたり,本・雑誌などで紹介された有名な建築を模倣したりすることである.優れた事例を継承し,その上に新しい蓄積を重ねていくことによって,より使いやすく完成度の高い建築が創られれば良いのだが,残念ながら世の中の多くの建物はそこまでのレベルに達していないように思われる.
 病院の建物は,その要求される機能が複雑で,多岐にわたることから,建築家にもその専門性が要求される建物である.そのため,「まちがいのない」建物を建てるためにも先行事例を模倣することが多いように見受けられる.先にも述べたように,模倣自体は悪いことではないが,得てして建物の計画が保守的となり,現状の問題点を見過ごしてしまう嫌いがあると言えよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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