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文献詳細

雑誌文献

病院54巻2号

1995年02月発行

文献概要

特集 ボランティアと病院—開かれた病院づくり 専門職ボランティアの可能性

看護ボランティアを経てホームナーシングの可能性を追求

著者: 高林澄子1

所属機関: 1ひょうごホームナーシング研究センター

ページ範囲:P.159 - P.162

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はじめに
 専門職ボランティアという言葉を最初に使用したのはストラウス1)で,彼の考え方は,「資格を持った者が,その資格を通して社会参加する」といったボランティア活動を意味している.ちょうど1973年に,社会福祉学会の席において,筆者が「訪問看護ボランティア」に関する発表をした際に,この言葉を使用したことで,社会福祉学の研究者たちから,大変な質問を受ける羽目になった.
 医療現場での職歴が長い筆者は,入院中の患者に対しては看護婦をはじめとしたチームの実践者が,具体的に見える支援活動をしているが,一方,地域で主体的に生活している人たちが介護を要するようになった時,具体的に誰がどのように支援するのか,全く見えないことを実感した.そこで,専門の知識や技術を活用して,障害を持って自宅で生活している独居老人や,家族の援助で自宅療養を継続している障害者を対象に,看護学生とチームをつくり,訪問看護ボランティアを開始した.これが「訪問看護ボランティア」のはじまりである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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