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文献詳細

雑誌文献

病院54巻3号

1995年03月発行

文献概要

特集 薬価と病院経営

建値制の現状と問題点—21世紀を見据えた流通改革論議を

著者: 水巻中正1

所属機関: 1読売新聞社解説部

ページ範囲:P.242 - P.245

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建値制が業界に与えたインパクト
 新しい薬価算定方式として総量加重平均値に一定の価格幅を上乗せする方式が採用されて,早4年目を迎える.上乗せ幅は1992年に15%,94年に13%,96年に11%,98年に10%と段階的に縮小,この後も取引価格の状況をみながら見直すというものだが,医療機関,医薬品卸業界からは制度の是正を求める動きや,製薬メーカーの高仕切価設定への不満が噴出している.
 「卸間競争の激化で価格は急落,卸は潰滅的状況にある」「メーカーの一人勝ち.このままでは病院経営が苦しくなって倒産が続出する」.中小メーカー,弱小卸をも巻き込み,各業界,機関の戦いは当分収まりそうもない状況だ.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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