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21世紀まであと5年,医療分野の変革が急務
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ページ範囲:P.337 - P.337
文献購入ページに移動さて,今年度は高齢者保健福祉推進10か年戦略の後半の5年間の開始年度であり,また,病院機能評価の活動が新機構設立のもとに具体化する予定である.これらのことは医療制度上まことに大切なことであるが,さて,医療供給側にその議論への参加のための理論構築と合意,そして現場での対応の準備が出来ているであろうか.答えは残念ながら“否”である.大変独断的な意見で恐縮ではあるが敢えて言わせていただくならば,医療側の対応は既得権の擁護と診療報酬の点数改定のみに集約されていると考えられる.それでは何故そのようになってしまったのか.おそらく種々の制度のもとで保護されてきた現実を,自分達は規制を受けているという被害者意識からしか評価出来ない体質によるものであろう.
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