icon fsr

文献詳細

雑誌文献

病院54巻5号

1995年05月発行

文献概要

榊原記念病院総婦長から済生会中央病院包括看護担当副院長に 山崎絆さん

著者: 伊賀六一1

所属機関: 1済生会中央病院

ページ範囲:P.432 - P.432

文献購入ページに移動
 山崎さんと初めてお会いしたのは東京都病院労務管理協会の席上だった.看護婦不足が深刻化しつつある中で,看護業務の整理・改善が喫緊の課題として浮かび上がり1991年,同研究会に看護業務改善委員会が結成された.その8名の委員の中に山崎さんと私が含まれていたのである.委員会で検討を重ねる中で,山崎さんは榊原記念病院ての実践に基づいて,看護の質の維持・向上を図りながら,他職種への業務委譲を含めて看護業務を改善してこられた経緯を語られた.これらのことは,委員会が取り組んだ「看護の質を高める評価の手引き」を作成するに当たって大きな力になったと思っている.看護の理念は理念として主張しつつ,その実現に向けてのプロセスを見通し,戦略を構想できる視野の広さと柔軟性,言葉を換えれば,良い意味での“したたかさ”をもった看護管理者として,その時山崎さんが私の前に立ち現れたのである.病院経営を共に語れる看護管理者に出会えたという印象は,委員会が回を重ねるごとに強まっていった.
 当院では看護部門の確りした基盤を作るために,虎の門病院の看護部長を退かれ自適の生活に入られていた栗原やまさんに無理を押して看護部長をお願いしていたのだが,懸案であった彼女の後任に,ぴったりの人が見つかったという思いだった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら