icon fsr

文献詳細

雑誌文献

病院54巻5号

1995年05月発行

文献概要

厚生行政展望

患者情報の地域管理

著者: 厚生行政研究会

所属機関:

ページ範囲:P.486 - P.487

文献購入ページに移動
はじめに
 再び,国民総背番号制の是非論議が始まろうとしている.前回は,といっても十年以上も前の論議であったが,プライバシー保護上の懸念が主たる理由で国民に総スカンを食らい,いつの間にか沙汰止みになってしまったのだが,今回は,構想の新聞発表時点では,前回ほどの国民的抵抗は見られていない.この十数年の間に情報化技術は格段の進歩を遂げ,プライバシー漏洩に関する危険性はむしろ高まっているというのに,国民サイドがむしろ寛容になってきているのはどういう訳であろうか.プライバシー情報の中でも,自分がどういう病気にかかり,どういう治療を受けているのか,といった患者情報は最も保護の必要性が高い情報のひとつである.国民総背番号制を背景に患者情報が無防備に流通することがないよう,医療関係者は,今回のこの動きに無関心であってはならないであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら