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インフォームド・コンセントは患者から“与えられる”もの
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ページ範囲:P.529 - P.529
文献購入ページに移動1994年度に行われた健保連でのアンケート調査によれば,診療に対する不満の第一の理由に,「病状や治療について十分説明してもらえなかった」ということが挙げられている.さらに,「十分な説明を受け納得した上で治療を受けるべきだと思う」という人が,各年齢層において60%を越えており,若年層になればなるほどこの傾向は著明となる.女性の20代では実に83%の人がそのように望んでいるという結果となっている.医療界でインフォームド・コンセントが日本生まれでない言葉だとか,わが国の風土になじまないからといっているうちに,実際の医療現場では日増しにその必要性が高まってきている.そして先のアンケート調査結果にあるように,受療する患者サイドからは容赦のない勢いでインフォームド・コンセントを迫ってきている.
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