文献詳細
文献概要
特集 病院の食事は今…
医療保険制度の改革と入院時食事療養費
著者: 大道久1
所属機関: 1日本大学医学部
ページ範囲:P.638 - P.641
文献購入ページに移動はじめに
入院時の食事の一部患者負担が実施に移されて半年余が経過したが,病院の現場に大きな混乱が起こったという報告はあまり耳にしていない.しかし,医療の一環たる給食についての給付の制限は,医療保険の従来の論理の変更でもあり,まさに医療保険の改革の当面の重要な対象と位置づけられたのであった.
従来は給食と呼ばれ,今回ことさらに入院時の食事と言い替えての対応が,医療提供側の反対を押し切る形で実施され,しかも一応平穏に受け入れられているように見えることは,むしろ社会保険体制が医療の現場を過度に統制していることの反映のようにも思えるのである.
入院時の食事の一部患者負担が実施に移されて半年余が経過したが,病院の現場に大きな混乱が起こったという報告はあまり耳にしていない.しかし,医療の一環たる給食についての給付の制限は,医療保険の従来の論理の変更でもあり,まさに医療保険の改革の当面の重要な対象と位置づけられたのであった.
従来は給食と呼ばれ,今回ことさらに入院時の食事と言い替えての対応が,医療提供側の反対を押し切る形で実施され,しかも一応平穏に受け入れられているように見えることは,むしろ社会保険体制が医療の現場を過度に統制していることの反映のようにも思えるのである.
掲載誌情報