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ケース・レポート
地域医療連携を軸とした在宅医療—在宅支援型病棟の活用
著者: 中根晴幸1
所属機関: 1浦和市立病院内科
ページ範囲:P.798 - P.803
文献購入ページに移動浦和市では平成3年以来,市立病院に設置された医療連携室と30床のオープン床(共同診療型病床)を基盤として,診療所と訪問看護ステーションが在宅医療を受け持つ方式が地域に浸透しつつある.このオープン床には,①共同診療型紹介患者の初期段階での受入れ,②在宅医療患者が病状変化した際の受入れ,③一般病棟入院紹介患者の回復期での受入れ,④退院する患者の医療・介護上の院外向けの情報整理,⑤家族への介護指導など,地域連携・在宅支援病棟としての機能が集約されている.医療が専門分化した今日,こうした院内外に対するコーディネーター機能を主とした病棟の必要性が増すと考えられる.
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