文献詳細
病院管理フォーラム
文献概要
医薬品である放射性同位元素で密封されていないもの(以下「診療用放射性同位元素」と言う.)を使用して,診断,治療を行う専門分野が核医学である.さらに標識トレーサ,すなわち診療用放射性同位元素を患者に投与して,体内分布とその経時的変化を測定して追跡するのをインビボ検査と言う.また,測定結果を画像として表示したものをシンチグラムと呼ぶ.インビボ検査の中には,赤血球寿命の測定,鉄動態測定など,トレーサを患者に投与した後,採集した血液,尿,便中の放射能を測定する検査もある.
シンチグラムを含めて,組織,臓器の生理学的あるいは生化学的機能を評価できることがトレーサ法の応用である核医学検査の特徴と言える.標識コロイドを用いる肝シンチグラフィは肝クッパー細胞の機能を示す画像であり,123I-IMPを投与することによって得られる画像は,脳局所血流量に相当する情報をもたらす.したがって生体でなければ画像を得ることができず,生命の画像(image of life.H.N.Wagner, Jr.)と言われる所以でもある.
シンチグラムを含めて,組織,臓器の生理学的あるいは生化学的機能を評価できることがトレーサ法の応用である核医学検査の特徴と言える.標識コロイドを用いる肝シンチグラフィは肝クッパー細胞の機能を示す画像であり,123I-IMPを投与することによって得られる画像は,脳局所血流量に相当する情報をもたらす.したがって生体でなければ画像を得ることができず,生命の画像(image of life.H.N.Wagner, Jr.)と言われる所以でもある.
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