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特集 介護保険制度をめぐって 保健・医療・福祉を連携したシステム
茨城県の住民参加型地域ケアシステムの試み
著者: 佐々木順子1
所属機関: 1茨城県立医療大学保健医療学部看護学科
ページ範囲:P.957 - P.959
文献購入ページに移動保健・医療・福祉の連携による在宅ケアは,御調町をはじめとして,医療機関の訪問看護にその端を発した例が多い.茨城県でも,国立霞ヶ浦病院の医師を中心とした地域医療カンファランスによる在宅ケア1)が,1984年から現在まで続いている.行政,福祉施設,ボランティアなどを含む地域の多くの人の参加するその活動は,県内各地に地域ケアの在り方を示し,意欲的な地域では医師会が中心となって事例検討会を始めるなど,保健・医療・福祉の関係者や行政の働きによい影響を与えてきた.
しかし,茨城県のホームヘルパーの派遣,デイサービス,ショートステイの利用率は全国でも最も低いグループに属しており,県全体からみたときの県民の在宅ケアへの関心は,なかなか高まらなかった.
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