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連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第16回
都立荏原病院
著者: 鎌田整衸1
所属機関: 1株式会社日本設計本社設計室
ページ範囲:P.163 - P.168
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都立荏原病院が現在の場所で診療活動を開始したのは1934年であるが,第二次世界大戦後は伝染病院として広く知られていた.しかし,東京都南部地域は普通科病床も慢性的に不足した状態が続いたため,1954年以降順次,施設の拡充に努めてきた.そして,1985年には15診療科,病床数382床の総合病院として整備運営されるようになり,城南地域の医療に大きく貢献してきた.しかし,増築や改修の連続で病院内は迷路状態になり,機能上も使い難い施設となっていた.老朽化,狭隘化も著しくなり,都民の高度医療に対する要求に的確に応えることが困難な状態が続いていた.
“マイタウン東京'85”の総合実施計画において改築計画が決定され,その後病院の整備方法の検討を繰り返し,“'89年東京都総合実施計画”において全面改築の方針が確認された.
都立荏原病院が現在の場所で診療活動を開始したのは1934年であるが,第二次世界大戦後は伝染病院として広く知られていた.しかし,東京都南部地域は普通科病床も慢性的に不足した状態が続いたため,1954年以降順次,施設の拡充に努めてきた.そして,1985年には15診療科,病床数382床の総合病院として整備運営されるようになり,城南地域の医療に大きく貢献してきた.しかし,増築や改修の連続で病院内は迷路状態になり,機能上も使い難い施設となっていた.老朽化,狭隘化も著しくなり,都民の高度医療に対する要求に的確に応えることが困難な状態が続いていた.
“マイタウン東京'85”の総合実施計画において改築計画が決定され,その後病院の整備方法の検討を繰り返し,“'89年東京都総合実施計画”において全面改築の方針が確認された.
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