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キーワードは感性と人間観
著者: 奥村晴彦1
所属機関: 1大阪社会医療センター付属病院
ページ範囲:P.189 - P.189
文献購入ページに移動ある患者面接の風景
入院中の患者さんと面接をするべく病室に行ったが,不在であった.以前より情緒的に不安定で看護婦との折り合いも悪く,いつも独りでいることが多かった方である.
よく屋上にいることがあったので尋ねていくと,夕刻でもあり,夕日が雲を真っ赤に染めながらビルの谷間に沈もうとする瞬間で,空のキャンパスに太陽の思いを大急ぎで描いたような夕焼けが広がっていた.そのようすを見ていた患者さんにすぐに声もかけられず,同じように眺めていると「何か用事ですか」と本当に穏やかに話しかけてくれた.
入院中の患者さんと面接をするべく病室に行ったが,不在であった.以前より情緒的に不安定で看護婦との折り合いも悪く,いつも独りでいることが多かった方である.
よく屋上にいることがあったので尋ねていくと,夕刻でもあり,夕日が雲を真っ赤に染めながらビルの谷間に沈もうとする瞬間で,空のキャンパスに太陽の思いを大急ぎで描いたような夕焼けが広がっていた.そのようすを見ていた患者さんにすぐに声もかけられず,同じように眺めていると「何か用事ですか」と本当に穏やかに話しかけてくれた.
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