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連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第18回
使ってみてひと言
著者: 小川一誠1
所属機関: 1愛知県がんセンター
ページ範囲:P.385 - P.385
文献購入ページに移動3階は臨床検査へともつながっている.廊下を歩きつつ中央を見るとアトリウムがある.ここは1階から4階までの吹き抜けとなっており,ベンチが置かれ,家族との語り合いの場であるとともに,朝など内部を散歩している患者さんが多い.アトリウムは機能としては採光にも用いられており,病院の中央でまさにシンボル的な憩の場である.
広いエレベーターホールから,病室へと上がる.8階東,9階東西が個室で,他は一般病室である.ナースステーションはオープンシステムとなっており,患者とナースとのコミュニケーションが気楽にとれる.病室の入口は引き戸となっており,余分なスペースが不要で,しかも,開閉のわずらわしさがない.トイレ,手洗いなどの段差をなくして,点滴を持った移動を容易にしてある.そしてエレベーターを降りた中央と東西の病室の奥にデイルームが設置されており,午後など家族と談笑する姿を見る.
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