icon fsr

文献詳細

雑誌文献

病院55巻5号

1996年05月発行

主張

病院の進路

ページ範囲:P.421 - P.421

文献概要

 平成8年度診療報酬改定が行われた.今回改定は従来の改定より病院医療にとって一層明確な方向性が示されたと認識すべきである.
 まず第一に物と技術の分離を図る方向への転換である.従来の薬価の改定ルールと新薬の値決めの方法を大転換し,医療費に占める薬剤費のシェアの増大を阻止しようと意図した改定である.従来,薬価基準が引き下げられてもすぐに類似の新薬が発売され医療費に占める薬剤費が30%近くを保って来た.今回の改定では薬価の引き下げにとどまらず薬剤使用の適正化に大きく踏み込んでいる点は注目に値する.すなわち10種制限を8種とし,一方調剤報酬の実質的引き下げを行っている.更に次回改定時に長期収載医薬品の一般名収載が明記されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら