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病院進化論・1
マンモス化と過適応の歴史
著者: 古川俊之12
所属機関: 1国立大阪病院 2東京大学
ページ範囲:P.480 - P.483
文献購入ページに移動 この変哲なテーマに思い至ったのは,病院の変遷をデザイナーという造物主の眼で見ると,これが生物同様に進化してきたと感じるからである.釈迦に説法であるが,生物の進化とは「生物のある仲間から新しい仲間が生じ,それで種類が増えること」である.生物の進化は実験で確かめるにはあまりに永い道筋であるが,病院の進化は人類の文化史の一部であるから,はるかに調べやすい.かつ病院には進化の系統図が明らかにあり,西欧と日本では系統樹が違う.生物進化の仕組を重ね合わせて見るのも,病院の進化のアナロジーとして面白い.とにかく寓話的にいろいろ屁理屈をこねるのに都合がよい.
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