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10年の構想を実らせる—新装成った済生会宇都宮病院
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ページ範囲:P.717 - P.722
文献購入ページに移動1942年5月30日済生会宇都宮診療所として産声を挙げた.戦災に遭い,仮病院に移ったりもした.1957年に総合病院となり,県救命救急センターを開設するなどし,544床まで展開してきたが,1967年までに建て増しされてきた建屋は,ビルに囲まれた太いL字型の敷地に密集しており,閉塞感,アメニティ不足,最新機器の導入スペースがないなど住民の期待する医療との差が生じてきていた.そこで地域に信頼される高レベル医療を提供すべく,現在の地での新病院の建設が日程に上った.基本コンセプトはわかりやすい全体構成,動線計画,患者の立場を配慮した外来診療部,きめ細かな看護と快適な療養・生活環境,総合医療情報システム等々であり,これらの実現までに10年の構想があった.
1993年3月11日,県より644床の新病院開設の許可が下りた.
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