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文献概要
特集 待ち時間解消はどこまでできるか
「待ち」の総体的環境
著者: 山下哲郎1
所属機関: 1名古屋大学工学部社会環境工学科
ページ範囲:P.734 - P.737
文献購入ページに移動この指摘は,今でも新鮮に受け止められるものであるが,本質的には,中央化に因を求めるのではなく,医療の高度化に伴って,診断に様々な検査が必要になったことが,患者を移動させ,またそれぞれの場所で待たせる結果を生んでいると考えたほうが良い.ここでは様々な「待ち」の様態を,患者・スタッフ・建築・システムといった総体的環境として捉え,与えられた「待ち時間の解消」をテーマとした議論に参加してみたい.
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