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病院管理フォーラム
[病院図書室]これからの病院図書室
著者: 奈良岡功1 野原千鶴2
所属機関: 1自治医科大学図書館 2済生会下関総合病院図書館
ページ範囲:P.802 - P.805
文献購入ページに移動病院図書室の歴史を振り返ると,1960年代はまだ病院における図書室は十分に設置されておらず,設置されていてもその機能は不十分なものであった.しかも,医局図書室が中心でコメディカルが使用しにくいものであり,さらには担当者も医局の秘書と図書室の管理・運用を兼務するといった具合で,病院管理者の図書室に対する認識も低く,整備に力を入れているところは数えるほどしかなかった.また,当時は,担当者の資質も一部の担当者を除いてはあまり高いとは言い難く,その上,個々の図書室は他の病院図書室との連携体制もないまま「点」として業務を行っており,コンソーシアム(研究会・協議会=ネットワーク)も存在してはいなかった.
1970年代に入ると,まず近畿地区に病院図書室のネットワーク化(近畿病院図書室協議会)が1974年にスタートし,これに遅れること1年4か月後の関東地区にもネットワーク(病院図書室研究会)が誕生した.現在のこの二つのネットワークは,前者は機関単位の会員制で近畿地区外からの会員も擁し,後者は個人単位の会員制で全国(海外にも会員がいる)に会員を擁するに至っている.
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