病院55巻8号

1996年08月発行

病院管理フォーラム

［薬剤師の新たな業務］TDM業務

著者： 木村利美¹ 島田慈彦¹

所属機関： ¹北里大学病院薬剤部

ページ範囲：P.806 - P.808

文献概要

はじめに
　TDM（therapeutic drug monitor-ing）とは薬物治療モニタリングと訳され，患者に使用される薬物の副作用を最小限に止め，より効果的な治療が行えるように薬物治療に関する様々な因子（血中濃度，臨床検査データ，臨床症状など）をモニタリングすることである．多くの場合，血中濃度をモニタリングすることを指すことから薬物血中濃度モニタリングと解釈される場合もある．ここでは後者の薬物血中濃度を測定しモニタリングを行う場合を扱い説明する．