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特集 診療報酬改定・96年4月を検証する
平成8年度診療報酬改定の意義
著者: 糸氏英吉1 尾嵜新平2 原徳壽3
所属機関: 1日本医師会 2前:厚生省老人保健福祉局老人保健課 3前:厚生省保険局医療課
ページ範囲:P.838 - P.845
文献購入ページに移動今回の改定は中医協による平成7年12月の意見を踏まえて実施されたものでありますが,国民経済の低迷という厳しい背景の中で,中医協の論議も支払側と大蔵省との強硬な抵抗にはばまれて,われわれ診療側は当初から苦しい戦いを余儀なくされました.しかしながら,最低,人件費分の引き上げだけでも確保しようという固い決意の下で,平成8年度診療報酬改定引上げ率は医科平均4.3%を要望し,中医協にその理解を求めたのであります.1号側,2号側との様々なやりとりの中で,最終的に支払側とは,医科3.7%引き上げで,どうにか同意するに至ったのであります.以下改定の主要項目について述べたいと思います.
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