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文献詳細

雑誌文献

病院55巻9号

1996年09月発行

医療の質の評価と改善 組織・運営・戦略におけるトータル・クォリティー・2

医療のプロセスへのアプローチ—ケア・マップをめぐって

著者: 今中雄一1

所属機関: 1九州大学大学院医学系研究科医療システム学教室

ページ範囲:P.892 - P.895

文献概要

医療プロセスのモデル化の背景
 社会的にも医療プロフェションの間でも,医療の質と効率の体系だった向上がいっそう求められ,医療の判断・実践の過程の情報の開示がますます重要となってきている.今,医療の提供プロセスについて,1)そのプロセスを見やすく表示すること,さらに表示のフォーマットを標準化して,2)施設問・症例間での比較・参照を容易にすること,3)臨床研究の最新の知見やベスト・プラクティス,学会など専門家集団が認知する臨床行為ガイドラインの参照を促すこと,ならびに4)診療の無用なばらつきをなくして標準化し,診療の質を保証し向上させることは,非常に困難でありながらも,極めて強く望まれるところである.本論は,以上の課題に関して,診療プロセスのモデル化における「ケア・マップ」という一表現形の有効性と現実性について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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