文献詳細
文献概要
特集 ナーシング・マネジメント 看護計画
標準看護システムの開発
著者: 宇都由美子1
所属機関: 1鹿児島大学医学部附属病院医療情報部
ページ範囲:P.345 - P.348
文献購入ページに移動はじめに
卑近な例で恐縮であるが,筆者らが鹿児島大学総合病院情報システム(THINK)のサブシステムとして,わが国で最初の看護のトータルオンラインシステムを開発導入したのは,1987年11月のことであった.今から10年前のことである.当時,看護の茫漠とした要素はコンピュータシステムに馴染まないものとして敬遠され,開発メーカーだけでなく看護関係者自らも積極的なシステム開発を支持する者が少なかった.
しかし,病院情報システムの導入,定着により,病院内が様々にシステム化されていくなかで,しだいに,看護業務の合理化や患者ケアの向上を支援するシステムが開発導入されていった.その間の経緯については,渡邊1)や吉井2)らが,看護情報システム研究会において発表された演題の推移を基に分析し報告している.それらの報告によると,単なる情報システムの紹介から評価へと,また情報システムをいかに効果的に看護に活用するか,さらに情報の標準化などといった内容で着実に深化していると述べている.
卑近な例で恐縮であるが,筆者らが鹿児島大学総合病院情報システム(THINK)のサブシステムとして,わが国で最初の看護のトータルオンラインシステムを開発導入したのは,1987年11月のことであった.今から10年前のことである.当時,看護の茫漠とした要素はコンピュータシステムに馴染まないものとして敬遠され,開発メーカーだけでなく看護関係者自らも積極的なシステム開発を支持する者が少なかった.
しかし,病院情報システムの導入,定着により,病院内が様々にシステム化されていくなかで,しだいに,看護業務の合理化や患者ケアの向上を支援するシステムが開発導入されていった.その間の経緯については,渡邊1)や吉井2)らが,看護情報システム研究会において発表された演題の推移を基に分析し報告している.それらの報告によると,単なる情報システムの紹介から評価へと,また情報システムをいかに効果的に看護に活用するか,さらに情報の標準化などといった内容で着実に深化していると述べている.
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