icon fsr

文献詳細

雑誌文献

病院56巻5号

1997年05月発行

文献概要

レポート

現地にみるイギリス国営医療改革その後

著者: 宮下厚1

所属機関: 1三楽病院泌尿器科

ページ範囲:P.468 - P.470

文献購入ページに移動
はじめに
 イギリスの国営医療(National Health Service,以下NHS)は,1948年以来,長年にわたり,国民の収入に関係なく国民に無料で医療を提供してきたが,1980年代に入ると,医療費の高騰などにより増え続ける国民の医療需要に応じ切れなくなってきた.当時の状況をサッチャーは,回顧録の中で,「病院を経営している地域保健当局(District Health Authority,以下DHA)の多くは上半期で予算をオーバーしてしまい,仕方なしに,病棟の閉鎖や手術の延期によって経費の削減を図るという有様であった.」と述べている1)
 もちろん,それまでに何度も機構改革などがあったが,予期した効果を挙げられず,1991年4月1日からスタートした市場原理を導入した改革(NHS Reform)となった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら