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院内倫理委員会・5
市立舞鶴市民病院
著者: 松村理司1
所属機関: 1市立舞鶴市民病院
ページ範囲:P.646 - P.647
文献購入ページに移動1986年7月に発足している.当時当院の不妊外来患者は150名を越えるようになり,新たに産婦人科がGIFT (garnete intra-fallopian transfer,配偶子卵管内移植)を実施することになった.そこで,それにまつわる倫理的諸問題を院内で検討しておこうということになったわけである.当時の産婦人科医長(現在神戸で不妊クリニックを開業)は,短期留学を含めGIFTへの準備を十分にしたし,GIFTが特に倫理的色彩が強い手技とも思われなかった.また,倫理的課題がGIFTに限られるわけでもなかったが,生殖医療の将来とインフォームド・コンセントがしきりに話題になってきた時代的背景を見据えた当時の病院長(現在島根県立中央病院長)の判断であった.
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