icon fsr

文献詳細

雑誌文献

病院57巻10号

1998年10月発行

文献概要

主張

病院機能評価における改善支援事業

著者:

所属機関:

ページ範囲:P.865 - P.865

文献購入ページに移動
 初年度の病院機能評価事業が終了し,その実績が公表されるとともに,今年度の事業計画も明らかにされた.当初,240病院の受審を見込んでいたところを,最終的には130余の病院が審査を終了したに留まった.初年度のことで,根拠のある目標数を設定することが難しかったとはいえ,受審を希望する病院が決して多くはなかったことの背景要因について,改めて検討しておく必要があろう.
 当初から病院機能評価に取り組んできた先駆的病院が初年度に受審した病院の多くを占めたことは当然と思われるが,この事業に関心を持ちながらも,なお評価を受けるに至らない病院が少なくないことが確認されている.評価によって格付けされ,認定が受けられなければ病院にとってきわめて不都合であり,よほど自信がなければ受けられるものではないという感覚がなお残っているようにも見受けられる.これは,この事業が病院団体などの出資により,自らの改善支援のために実施されているという基本的な趣旨が理解されていないということであり,評価機構はその徹底のための広報に一層努めるべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら