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文献詳細

雑誌文献

病院57巻10号

1998年10月発行

文献概要

特別寄稿 マネージドケアと米国医療の変容

1.マネージドケアの仕組みと興隆の背景

著者: 田村誠12

所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科・健康社会学 2スタンフォード大学アジア太平洋研究センター医療政策比較研究プロジェクト

ページ範囲:P.908 - P.912

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はじめに
1.マネージドケア(managed care)とは
 いつ,どのような治療を行うかは,従来,「医師(主治医)」の裁量に大部分が委ねられてきた.そうした決定権の多くの部分が,「医師(主治医)」から「支払者(保険者)」に移り,医師(主治医)以外の人によって「医療が管理化」されたもの,それがマネージドケアである(注1).「医療が管理化」されることにより,医師が治療内容を決定するよりも,「効率的に質の保証された医療を包括的に提供できる」というのがマネージドケアの企図するところである(注2).一般に,HMO (health maintenance organization)と呼ばれる組織など(注3)により提供されている(注4).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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