icon fsr

文献詳細

雑誌文献

病院57巻11号

1998年11月発行

特別寄稿 マネージドケアと米国医療の変容

2.マネージドケアの急成長に伴い噴き出した問題

著者: 田村誠12

所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科・健康社会学 2スタンフォード大学アジア太平洋研究センター医療政比較研究プロジェクト

ページ範囲:P.996 - P.1001

文献概要

 前回は,マネージドケアの仕組みを紹介し,そのうえでマネージドケアに期待される効果,およびマネージドケアの急速な興隆の背景について論じた.今回と次回は,マネージドケアがどのような「インパクト」を米国の医療に与えているか,あるいは与えうるかについて論じる.
 今回は,マネージドケアにより引き起こされた問題や反感,すなわち「マイナスのインパクト」を論じる.この数年,一般のマスメディアに頻繁に取り上げられてきたマネージドケアにかかわる「ホラーストーリー(恐怖物語)」や医療者側(医師)から問題とみなされる部分について紹介する.これにより,実際の医療現場で生じている問題を明らかにしたい.次回は,主に統計的手法を用いたマネージドケアの「医療費抑制効果」や「治療の質の評価」に関する実証研究の成果,すなわち「プラスのインパクト」を整理する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら