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連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第49回
ケアポートみまき
著者: 宮本忠長1
所属機関: 1株式会社宮本忠長建築設計事務所
ページ範囲:P.1022 - P.1025
文献購入ページに移動ところで,信州は他県に比べ温泉地が多い県である.しかし,この地域は昔から温泉に恵まれなかった.北御牧村やその周辺に住む人々は十数キロ離れた上山田,戸倉温泉郷辺りへ遊山湯治に出かけるのであったが,近年の温泉発掘ブームで,村の中に豊富な噴出量を持つ,源泉を掘り当てた.その源泉を利用した「御牧乃湯」は,村内の人々はもとより周辺の入湯者で賑わい,温泉保養地として新しい「温泉邑」を計画した.年次ごとに増加を重ね,今日,年間22万人近い温泉の利用者に対応するべく施設群も充実,屋内ゲートボール場,村内の農作物の販売,休息,文化を楽しむ変化に富んだリラクゼーションゾーンとして,文字通り「温泉邑」が完成したのである.
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