icon fsr

文献詳細

雑誌文献

病院57巻12号

1998年12月発行

特集 退院後ケア

退院とケアマネジメント

著者: 鎌田ケイ子1

所属機関: 1東京都老人総合研究所

ページ範囲:P.1092 - P.1095

文献概要

 在宅ケアサービスは介護保険制度がスタートすれば,現在よりも保健・医療・福祉間の連絡が進むと思われる.というのも介護保険サービスは利用者ごとに1人の介護支援専門員(ケアマネジャー)のもとに保健・医療・福祉の諸サービスを統合した形で提供されることになるからである.したがってケアマネジャーによるケアマネジメント機能が適切に機能すれば在宅ケアサービスは現在より一段と組織的・計画的に提供されることになる.
 介護保険制度がスタートして改めて問題となるのが,病院と地域・在宅との連携である.介護保険サービスは,保健・医療・福祉相互の統合連携が図られるが,医療保険制度との組織的な連携までは考えられていないからである.したがって病院から退院する患者に対して,誰がどのように責任を持って連携を取っていくのかは,制度上は明らかにされていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら