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文献詳細

雑誌文献

病院57巻6号

1998年06月発行

文献概要

特集 医療の標準化を考える

医療の情報化と医療の標準化

著者: 里村洋一1

所属機関: 1千葉大学医学部附属病院医療情報部

ページ範囲:P.514 - P.518

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医療の質を高めるために
 医療の標準化は健康保険や公費負担医療の限られた経費のもとで,いかに医療の質を確保するかという命題への,解答の一つである.自由経済のもとでは,経費とその成果の評価は個人の判断に委ねられるから,原則的には標準とするものを必要としないはずである.しかしながら,生命や苦痛が極めて計量しがたいものであるがために,社会として医療を完全に自由経済に任せるのは危険であると考えられてきた.
 この半世紀の先進自由主義国における医療が,国によって差はあるものの,一般的にかなり厳しい価格統制のもとに置かれており,社会主義国と大差のない制度を維持しているのはこのためである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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