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市民のための開かれた病院づくりを推進する—埼玉県・越谷市立病院
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ページ範囲:P.585 - P.590
文献購入ページに移動越谷市は,埼玉県の南東部に位置し,東武鉄道伊勢崎線に沿って発展した町である.1962年地下鉄日比谷線と東武鉄道が相互乗り入れされ,人口が急増し1996年末に30万人を越えた.今回の増改築はこの人口増加により,地元で高度医療が受けられるという,市民のニーズに応えようとしたことが第1の理由となっている.
当院は順天堂大学と深いつながりを持っている.初代市長の大塚伴鹿氏が越谷市内にあった順天堂大学精神医学研究所所長の懸田克巳氏(後の第4代同大学理事長)に相談して病院作りを始めた.現在も,順天堂大学出身の医師がほとんどである.開院は1976年(昭和51年),1982年(昭和57年)に311床の総合病院となり,さらに今回の170床の増床となったのである.
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