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文献詳細

雑誌文献

病院57巻7号

1998年07月発行

文献概要

特集 急性期包括払い方式の可能性

診断群別包括支払い方式(DRG/PPS)の実施を阻むもの

著者: 池田俊也1 池上直己1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室

ページ範囲:P.608 - P.613

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 現在,診断群別包括支払い方式(diagnosis related groups/prospec-tive payment system,以下DRG/PPSと略)という急性期入院医療についての新しい支払い方式が注目を集めている.1997年8月に示された与党医療保険制度改革協議会「21世紀の国民医療—良質な医療と皆保険制度への指針」においても,DRG/PPSについて「基礎調査を進め,その導入を検討する」ことが示されている.しかしながら,わが国ではDRGという言葉が先行し,その中に関係者の思い入れが入り,必ずしも正しい姿が伝わっていないように思われる.DRG/PPSの導入を検討するに当たっては,まずDRGとは何かという点について正しく理解する必要がある.
 そこで本稿では,まずDRGとは何か,具体的に疾病を分類していくにはどうしたらいいか,について述べる.次に,実際にDRGを日本で導入するための条件としてはどんなことを整備する必要があるか,その際の課題は何か,について述べることとする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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