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薬価制度改革の問題点
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ページ範囲:P.681 - P.681
文献購入ページに移動ところが,改革案にはいくつか問題がある.第1に,類似の薬効の医薬品に対して同じ給付基準額を設けることになっているが,どこまでを「類似の薬効」とするかによって制度が大きく変わる.「類似」であっても薬効は微妙に異なり,薬効に違いがあるからこそ新たに新薬として認可されている.したがって,例えば副作用の現れやすい患者では,同じ薬効に分類された医薬品の中で,高価なものを使わざると得ない場合もあり,その際に差額分を患者に負担させることは大きな問題である.
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