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特集 薬価基準制度の行方
薬価の国際比較—医療用医薬品の内外価格差をどう考えるか
著者: 池田俊也1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室
ページ範囲:P.794 - P.797
文献購入ページに移動 国民医療費の高騰は先進諸国に共通した問題であるが,特にわが国では薬剤比率が高いとの指摘がある.この要因の一つとして,わが国における医療用医薬品の価格水準が諸外国に比して高いのではないかとの声が聞かれる.こうしたことから,医療用医薬品の内外価格差に関心が寄せられており,薬価の国際比較を行った研究結果はこれまでしばしば報告されてきている.しかしながら,分析年次,分析手法,調査対象品目の違いなどにより,各報告における結論が必ずしも一致しているわけではない.
そこで本稿では,まず,薬価の国際比較研究において,結果に影響を与える可能性のある研究方法や前提条件につき整理を行う.次に,筆者らが行った,わが国の売上高上位品目を対象とした薬価の国際比較の分析結果を紹介する.最後に,他の研究結果との比較のもとで,考察を行うこととする.
そこで本稿では,まず,薬価の国際比較研究において,結果に影響を与える可能性のある研究方法や前提条件につき整理を行う.次に,筆者らが行った,わが国の売上高上位品目を対象とした薬価の国際比較の分析結果を紹介する.最後に,他の研究結果との比較のもとで,考察を行うこととする.
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